さてワルシャワ郊外Zalesie Gorneです。

中心から30km南へ下った林の中に、ピアノデュオのパートナーのTamara の家があります。

この地区全体が林の中にあるばかりか、Tamaraの家はその地区の一番奥にあって、その先はもう本当に林、というべきか、森というべきか。

♬も~りへ~、行きましょうよ、む~すめさん~、♬ らんらららん、らんらららん♪

と歌いたくなるというよりも。。。

このTamaraの大豪邸に来ると、幽閉状態になり、木々に癒され、心が洗われ、食べ物を美味しく食べ、ピアノを弾きたくなるのです。

今回は5日間泊まり込みで、今度一緒に弾くメンデルスゾーンの2台のためのピアノ協奏曲を集中合わせ中です。

メンデルスゾーン14歳の時の作品だそうで、明るく朗らかな曲想。

ピアノ2台がいかにもメンデルスゾーンらしく動き回り、特に第3楽章はスライダーを滑り降りるような音階とアルペジオが、息をつく間もなく出てきて、ヴィルトゥオーゾ性高くスリリング!

ラベック姉妹の録音がありますが、まず滅多にステージで演奏されることはない協奏曲です。

そもそも2台ピアノのための協奏曲というのが、この世の中にいったい何曲あるのか。

モーツァルト3曲、プーランク1曲、ブルッフ1曲。これらは比較的知られていますが、メンデルスゾーンに2曲もあるなんて誰も知らない。

さてさて、かなり集中してさらって2人とも頭と首が痛い〜

椅子の枠が固いので、クッションになるように2枚も3枚もクッションを載せて、なんとか凌いでいます。

Tamaraはポーランドでは最も活躍しているデュオ専門のピアニスト。

以前のパートナー、マリツキと組んで活動していたのを解消して、現在は主にアドリアン・クレダ、そして私と組んで活動しています。

とてもかっこいい女性。強いけど、優しさがあるし、キパっと割り切りもいいし。

合わせていると必ずと言っていいくらい、かなり激しくぶつかります。

「そこはリタルダンドするの、それともしないのっ」

「そんなこと、今から決められないでしょっ」

「ブラームスじゃあるまいし、低音うるさ過ぎるっ、ただの騒音じゃないっ」

「音のバランスなんて、もっと後の作業でいいことよっ」

「えっ、まさかでしょっ。」

と、喧々諤々やるのですが、なぜなのかしら、合わせが終われば二人ともにすぐ気持ちすっきり回復。仲良く夜ご飯を食べられます。

昔流行った言葉ですけど、二人とも頭の中がパプリカ(ピーマン)かしら。

練習の合間にテラスで一休み。。。。

どんなに肩や頭や目が疲れても、ここで木々の緑を見ながら一休みすると、疲れが本当に取れます。

どんなマッサージより効果あり♡

 

 

 

弾いてると、かまって〜と邪魔しに来るフレンチブルのHugoくん♡。

このHugoに邪魔されながら、メンデルスゾーンの協奏曲、シューベルトの性格的行進曲2曲、シューベルトのロンド、ショパン・マイエルベーアのグランデュオ・コンチェルタンテなど、頑張って次々と合わせをして、とても充実の5日間でした!