Shoko Kusuhara Piano School

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楠 原 祥 子 (Shoko Kusuhara)

profile_013才半よりピアノを始める。桐朋学園大学附属子供のための音楽教室に入室。桐朋高校音楽科、桐朋学園大学音楽学部演奏学科ピアノ専攻卒業。
大学4年の時にポーランド国立ショパン音楽大学の夏期講習でバルバラ・ヘッセ・ブコフスカ教授に学び、終了演奏会に出演。翌年留学し、同音楽大学研究課程修了
ベラ・シキピアノコンクール第1位
これまでに、高柳朗子、有賀和子、林秀光、バルバラ・ヘッセ・ブコフスカ各教授に師事
大学時代よりピアノレッスンを始め、桐朋学園大学音楽学部、同短大、東京藝術大学、東京音楽大学、武蔵野音楽大学などに生徒が進学している。また学生音楽コンクール入選者、千葉音楽コンクール優勝者、ショパン国際コンクール in Asia入賞者なども出している
現在、桐朋学園大学音楽部非常勤講師、日本ピアノ教育連盟国際部中央運営委員、ピティナ正会員表参道パウゼステーション代表日本ショパン協会正会員三善晃ピアノメソードMiyoshiNet運営委員

私とピアノ ~めぐり合い

ポーランド講演案内

ポーランド講演案内

ピアノを弾いてきたことで、その周辺のこと、たとえばそれは絵画への興味だったり、語学だったり、作曲家の故郷への旅だったりと、いろいろに好奇心が広がります。曲の中に小さなきっかけが見つかって、それを追いかけてみたら、思いもかけない出会いが待っていた!というお話しです。

毎夏7月末、ポーランドで開催されているショパン国際音楽祭「夏をショパンとともに」にリサイタルに行っています。昨年のこと、ショパンのバラード第4番と、誰もが知っているメランコリックなワルツ嬰ハ短調作品64-2をプログラムに入れていて、ふとこの2曲が同じ女性に献呈されていることに気がついたのです。

ポーランド ワジェンキ公園でのサマーコンサート

ポーランド ワジェンキ公園でのサマーコンサート

ナタニエル・ロスチャイルド男爵夫人。

ロスチャイルドといえば王家にも及ぶほどの大富豪、どれほど高貴なマダムだったのかしら・・・と、想像が独り歩きをして、ただただ羨ましくてなりませんでした。

8月、リサイタルを終えてパリに出ました。オルセー美術館の奥まった展示室に足を踏み入れた時のこと、目に飛び込んで来たのは、あでやかなリムスキー・コルサコフ夫人の肖像画でした。艶めくブロンドのヘア、ふっくらした口もと、豊かなデコルテのライン、それらすべてが周囲の光を集約してまぶしいほどでした。

圧倒されて部屋を出かかると、向かいの壁にひっそりと掛けられた小さな肖像画が目に止まりました。コントラストのためにこの場所を選んで架けたのかと思わずにいられない、黒とシルバーのドレスをまとった地味なマダムの姿。

それこそは、ショパンが名曲を2曲も献呈したロスチャイルド男爵夫人、その人だったのです。

夫人は少しも美しくはありませんでした。19世紀のパリから100年巻き戻したような古めかしさ。やや陰鬱な表情。心に描いた人との落差に愕然としましたが、それでも私は、彼女が奏でたであろうバラードとワルツの響きを絵に重ねて、やっと出会えた嬉しさでどうしようもなく胸がいっぱいでした。

その他、私とピアノのオハナシをお読みになりたい方、「ピアノの素晴らしさ」をクリックしてどうぞ!

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