秋の気配が足早にやってきて、夜風は肌寒さを感じるこの数日ですね。

Duo Granat 〜ポーランドの風が踊る 東京公演

たくさんの方に応援を頂いたおかげさまで、タマラとのDuo Granat日本公演も無事に済ませることができました。

みなさまに心からの御礼を申し上げます。本当にありがとうございます。

二人で音楽を創り上げていく途中には、練習でソロより勢いがつくとか、未知の響きが味わえるなど、楽しい面がいっぱいあります。

兄弟姉妹、夫婦などのデュオが多いのは、気心知れていて、しかも合わせに時間が十分取れるから。

例えばモーツァルト。たくさんの連弾作品を作曲しています。姉や妻など、家族に連弾のパートナーがいたからこそでしょう。ザレンプスキもしかり。妻が優秀なピアニストでした。

私も以前から2台ピアノや連弾を、留学時代の仲間と合わせることがありましたが、どこか場当たり的で、筋の通った演奏にはこぎつけませんでした。

2015年のこと、ブコフスカ門下の後輩の岩本さんから、タマラと組んでコンサートをしてほしいというオファーが来ました。岩本さんはポーランド人チェリストと結婚して、ウーチ在住。ご主人はウーチフィルハーモニーの首席チェリストです。

本当は、このコンサートで岩本さん自身がタマラと弾く予定だったのが、都合で出演できなくなり、ピアニストを探していて、「同じ日本人で、ポーランド音楽に造詣の深い祥子さんなら最適だろう。」と考えてくれたのでした。

私はお引受けするにあたり、まったく迷いもなく、孤独になりがちなピアニストの活動が、一人より二人、デュオになるのは音楽の幅が広がると即座に思いました。また、日本在住であることが、逆にDuo Granatの演奏活動の幅を広げる可能性があると、当初から思いました。

もう一つ、迷いがなかった理由は。。。

タマラが、クシシュトフ・ヤブウォンスキの幼なじみであることです。幼少の頃から二人は、ブロツワフのJanina Butelヤニナ・ブーテル先生という名教師のもとでピアノを学んだのでした。

以前にもブログに書きましたが、ブーテル先生のクラスではスケール・アルペジオ競争があり、あのヤブウォンスキが負けを喫したのは…..タマラたった一人! なにせ幼い頃からヤブウォンスキは負け知らずのホープだったのですから。

「ショーコ、男が女に負けるとはどういうことかわかるか?ボクは完全に打ちのめされたよ。そして。。。奪回に燃えたんだ!」

「…….。」

テレビドラマのような話ですが、これはヤブウォンスキ自身から聞いた実話です。

その後二人は、ヤブウォンスキはカトヴィツェ音大のヤシンスキ教授クラスへ、タマラはグダニスク音大のスリコフスキ教授クラスへ進学。

私は日本で、武蔵野音大で5年間教えていらしたスリコフスキ教授のもとにレッスンに通ったので、ある意味タマラと同門弟子でもあります。

同年代でもあり、そのような絡み、いえ、ご縁というべきですね。おかげさまで私とタマラのデュオは誕生したのでした。

タマラはプリモ専門で、メロディをドラマティックに弾くことに命を賭けています。ラベック姉妹などもそうですが、名だたるデュオはパートを変えない。片方がプリモのエキスパートになり、片方がセコンドのエキスパートになる。

メロディは、間違いは許されないし、音楽の生命線であるという重大な責任があります。

セコンドは、ハーモニーを動かし楽曲の構造を作り、何よりペダルで響き自在に創り上げます。

解釈に違いがある時は、激しくやり合う勇気も必要です。プリモはメロディの立場からモノを言ってくる。セコンドはハーモニーの立場から音楽をみることになるから、当然違いが出てくるわけです。

だからタマラとの合わせはいつも刺激的です。それでもお互いに信頼を感じています。

今回デュオ・グラナットの日本でのスタートを、多く皆さまに応援頂き、本当にありがとうございました♫

ユーロピアノのマイスター加藤社長とスタッフのみなさま、スポンサーとして共催頂いたFineallies(株)にも、厚く御礼を申し上げます。(写真撮影 Fineallies)

 

 

 

 

 

 

 

 

ところで。。。DuoGranat公式サイトはピアニストのクシシュトフ・ヤブウォンスキKrzysztof Jablonski制作です!カッコいいサイト。どうぞご覧下さい。http://duogranat.com/#main

タマラは。。。お寿司?からラーメン?に興味が移り、なぜかエビフライが乗っかった味噌ラーメン&餃子で日本食を締めくくり、満足至極で帰って行きました。