生徒さんが出場したので、日比谷の松尾サロンにスタインウェイコンクールを聴きに行きました。この部門は13名。演奏曲は古典派とロマン派以後から1曲ずつ自由に選ぶ。8分。

古典派は、モーツァルトのソナタ、次いでベートーヴェンのソナタが多く、他クレメンティソナチネなどが弾かれました。

ロマン派以後の曲は全員さまざま。バルトーク、チャイコフスキー、ドビュッシー、ラヴェル、シューベルト、デュラン、ショパン、ショパン=リスト、といったところです。

生徒さんはベートーヴェンをよく弾きました。チャイコフスキー:四季から5月「白夜」はテンポ設定などもう少し十分な吟味が必要だったでしょう。

最優秀賞の馬場彩乃さんは、心境著しく表現力豊かにショパン=リストの『乙女の願い』を演奏されました!

おばあちゃまとママが先生として教えているとのこと、教える時に親子喧嘩になるのでは?と思いきや、喧嘩どころか、ピアノ室のドアを開けて練習して、おばあちゃまとママに、もっと聴いて欲しいとせがむくらいだそうです。

他2名、丸山凛さん、矢野滉士郎さん。丸山さんはメカニカルな強みを生かしたラヴェルソナチネを演奏しました。矢野さんはモーツァルトソナタもあえてゆっくりなテンポの曲を選曲し、それを見事に仕立てていました。ドビュッシーの『アナカプリの丘』もあの年であそこまで。。と思える演奏でした。

全員の演奏を聴くことで、古典のテンポ設定や、表現の自由について、そしてコンクールで気をつけることも、私自身大いに学ぶことができました。

審査員の多美智子先生にお聴きしたところ。。。。

「拍感よ。拍感がない演奏はダメ。ワタクシはそれについて人一倍厳しいかもしれないけど、そういう審査員がいたっていいでしょ。それぞれの意見があるでしょうからね。」と。。。

とのお言葉…..

耳が痛いところですけれど、きちっとアドバイス下さるのは、やっぱり多先生だからのこと。ありがとうございます。

拍感、心にしっかり留め置きます。

しかし話はこれで終わりではありません!

その多先生、門下だった實川風くんが、今回のロンティボー国際コンクールで第3位に入賞してよほどお慶びだったのでしょう。

「彼はね、予選のリサイタルプログラムでは1位で、リサイタル賞を頂けたと言ってきましたよ。あのプロプラムはずいぶん吟味してあったから、いい演奏が本番でもできたのね。」

さらに……

「頭もよくてよく考える子だから十分一人でできるけど、コンクール前に一度レッスンに来たときは、これでロンティボー行く気なのっ!と、もうね、叱ったわよっ。」

ひえぇ~。。。

実は、實川くんには私の生徒さんのレッスンをお願いしたことがあり、私が7月にポーランドに行っている間に、コンクール前の生徒さんに2回レッスンして頂いたのでした!

頼もしい實川風くんは千葉のピアニスト仲間。来年4月には『ピアノ・ガラin千葉』で一緒にステージに立ちます。これからまたどうぞよろしく!