9月30日(日)と翌10月7日(日)は桐朋の私のクラスの課外授業。

またお世話になりに来ました!

大宮のナトリピアノのピアノコレクション🎹です。

30日は台風接近する中の訪問。でも参加した学生たちは、そんなことはまったくお構いなしの雰囲気。

段取りはこうです。

1、調律師の名取さんの『ピアノの歴史』講義。

2、翌日仙川キャンパスで、岡本美智子先生門下による『木の香りコンサート』本番がある今井さんがピアノ弾き分け試演。

・1840年製プレイエルでショパンエチュードOp25-9

・1910年製美しい象嵌の施されたスタンウェイで、ラフマニノフエチュードOp35-6

・モーツァルト時代の皮巻きハンマーのグラーフで、少しだけハイドンソナタ。

3、みんな好き好きに試弾!!

名取さんの太っ腹なご厚意で、多くのピリオド楽器に好きなだけ触れさせて頂きました。

このコレクションは、旧日本ベーゼンドルファーのピアノコレクションで、浜松にあったものです。

ベーゼンドルファーがヤマハに買収された時に、このコレクションが競売にかけられ、名取さんが○億円でせり落としたもの。

コレクションが散逸しては、その価値は消滅してしまうのですから、名取さんがまとめて買って下さったことはどれほど有り難いことだったか。

詳しい台数はお聞きしていませんが、(今度行ったら聞いておこうっ!)倉庫のような建物の1階、2階、3階全部に、もうそれはそれはヴァラエティに富んだ、珍しく、美しく、妙な、珍品奇品のピアノまで含めて、バッハの時代のハープシコードから現代のピアノまで、いったいどのくらいの台数があるのやら。。。

100台はゼッタイとあると思われます。

それらが所狭しと、かなりランダムに置かれています。

名取さんはドイツのピアノ修理マイスターの資格をお持ちなので、現在内部を修復中のピアノや、金箔を張り直しているピアノまであります。

私達にとって、どれも興味は尽きませんが、特にウィーン式アクションのピアノ、ショパンの時代のプレイエル、エラールといったフランスのピアノは、今弾いている曲がほぼそれらと同じピアノで作曲されたことを想定すると、タッチ、音色、残響、ペダルなどを試したくなります。

今回は、特に事前に私が『ピリオド楽器による第1回ショパン国際コンクール』を聴き、以前よりはずっと歴史的なピアノに詳しくなったので、まず私自身の興味も倍増していました。

また、ピリオド楽器を自分でも弾いて体験していたので、名取さんの講義についても理解が深くなったことを感じます。

それだけでなく、学生たちにもかなり徹底して、ピリオド楽器について2回の授業を使って仕込んでおきました。

夕方になっていよいよ電車が停まるという情報が来ても、「私達は帰れなくてもいいです!」と、みんな夜まででも弾き続けていたい勢いでした!

楠原祥子