ウィーンで見たかったものの一つは、クリムトの絵。またそれに代表されるセセッション19世紀末ウィーン分離派の作品です。

到着してザッハトルテを食べてホテルに入って、かれこれで4時近くになっています。

では近くのクリムトのベートーヴェンフリースだわ!

カールスプラッツの近くにある、セセッションウィーン分離派館にあるベートーヴェンフリース。

これはだいぶ以前にウィーンに来た時に見て、衝撃を受けたのでした。

その頃はまだクリムトのことをほとんど知らなかったし、第九交響曲との関連もまったく知りませんでした。

分離派を象徴する、ゴールドの月桂樹の葉を連続模様にしたキャベツ型の大きなドーム。遠くからでもすぐわかります。

そして中の1室の壁にあるクリムトのフリース。「フリース」と言われるのは、恐らく、断片ごとに意味を持たせて描かれ、その間を天を浮遊する天女の姿でつないで全体の構図を成しているからでしょうか。

右壁の最後の部分にあるのが、天使の合唱を前にキスをして抱き合う男女のペア。「この抱擁を全世界に」

… Choir of angels from Paradise. ‘Joy, lovely spark of heaven’s fire, this embrace for all the world.”

ベートーヴェン第九合唱で歌われる歌詞で、さかのぼればシラーの詩からとっていると聞いています。

このような作品を前にするとき、クリムトはどうやってこのような画法を創造できたのかと。。。

そこに小さな好奇心の糸口を見つけ、音楽作品の背景を知りたくなるのと同じように、クリムトの生い立ちから、画法の変遷、引いては音楽史との関わりを知っていくことに喜びを感じるものです。

好奇心の種を見つけることができるところに旅する!

さて夕方6時も回って辺りはすっかり暗くなりました。

今日は金曜日で、オペラの向こうの王宮の一画にある美術館『アルベルティ―ナ』が9時までオープンしているのでこれから行ってみることにします。